【イベントレポート】第1回CDS認定サロンを開催しました
2020年11月18日、データビークルは都内にて「第1回CDS認定サロン」を開催しました。
CDS認定サロンとは、データビークルが9月9日に発表した「市民データサイエンティスト普及のために創設した顕彰制度」に関連して企画された研究会です。(CDS=シティズンデータサイエンティストの略)
シティズンデータサイエンスラボは「データサイエンスを全ての人に」を掲げる株式会社データビークル(https://www.dtvcl.com/)が市民データサイエンスを広めるために発信しているnoteです。
データビークルでは毎年1回、お客様、パートナー企業の方からデータサイエンスを活用し、ビジネスをリードする実績をお持ちの方を認定データサイエンティスト(業務範囲に応じて4種類設定)として顕彰させていただきます。CDS認定サロンとはここで受賞された方々のさらなる活躍のため、外部から招聘した有名講師による新知識の習得、受賞者同士の交流を目的に企画されたもので、定期的な開催を予定しています。
今回は記念すべき第1回目。企画趣旨にご賛同いただいた15社24名の方にご参加いただきました。開催場所は重要文化財に指定されている自由学園 明日館(東京都豊島区)です。
第一部は自由学園明日館講堂を舞台に、認定証授与式とインプットを中心とした各種講演。第二部は会場を食堂に移し、明日館レストランでの懇親会と相成りました。
第一部 〜研究会〜
1.開会のご挨拶
2.認定証授与式
3.基調講演
4.ビジネスにおける統計学
5.パネルディスカッション
第二部 ~懇親会~
第一部~研究会~
1.開催のご挨拶/認定証授与式
小春日和の穏やかな陽気の中、代表取締役CEOの油野と代表取締役CPO西内のご挨拶により研究会は幕を開けました。今回の顕彰制度、研究会開催は初めてと言うこともあり、本制度を企画した背景と意図、そして4つの賞の定義について、詳しく説明させていただきました。
また、発案者である西内からは会場選びのこだわりについても……。「この場を継続学習可能な会にしていきたい」という想いから、一般的なセミナー会場ではなくあえて校舎を選んだという裏話が語られました。
2.認定証授与式
挨拶に続き、認定証授与式を執り行いました。
当日参加された受賞者様の数は以下の通りです。
・エビデンスベースドエグゼクティブ賞 4名
・シティズンデータサイエンティスト賞(ブロンズ)13名
・データマネージャー賞(ブロンズ) 3名
・データサイエンスコンサルタント賞(ブロンズ)10名
皆様を簡単にご紹介させていただき、壇上で西内より認定証と記念品の襟章をお渡ししました。最後はそれぞれの賞を受賞された方々で集まって記念写真を撮影。
(写真はお客様へ掲載許可の確認をしていない都合上、割愛させていただきます)
「誰かに表彰されるなんて○十年ぶりだなあ」と仰る方もいらっしゃいましたが、緊張感のなかにも気恥ずかしさと嬉しさの入り混じったお客様の笑顔を見ることができました。主催者としてはありがたい限りです。
3.基調講演
続いての基調講演では『データから過剰なことを言わないために』と題し、横浜市立大学 データサイエンス推進センター 特任准教授 坂巻 顕太郎先生にご登壇いただきました。
講演は、データの使い方次第で簡単に「ズル」ができると言う刺激的な話から入りました。ズルではなく本来の分析目的を全うするため、つまりデータから過剰なことを言わないために知っておきたい考え方、具体的な取り組み方法について解説していただくこと45分間。
聴講者は統計やデータアナリティクスに実務で携わる方がほとんどですが、最先端の学術的な知見に触れ、そのレベルの高さに学習意欲が刺激された方も多いのではないでしょうか。
皆さま、先生のお話に集中して耳を傾けていらっしゃる様子が印象的でした。
4.ビジネスにおける統計学
次は西内による講演『データアナリティクスの最新トレンド』です。
データアナリティクスの分野の世の中の動きを過去から少し先の未来の見通しまで、丁寧に解説しました。直近の3年ほどで市民データサイエンスが主流になるという大きな変化がおき「説明可能なAI」が新たに注目される領域として意識されはじめていること。そしてダッシュボードでは事足らず、拡張アナリティクスなどを用いた動的なデータストーリーが重視されるようになる、データの流通が普及し取引市場が確立する、といったさらに先の市場予測。これら全てにデータビークルはアプローチし、実績を積み重ねている状況にあると矜持を示し、引き続きトレンドの最先端を先取りしていくと力強く締めくくりました。
5.パネルディスカッション
第一部の最後は、受賞者を代表する方によるパネルディスカッションです。ご登壇くださったのは、株式会社はるやまホールディングス 代表取締役社長 治山正史様と株式会社クレディセゾン 執行役員 磯部泰之様です。モデレーターとして、弊社の油野・西内も登壇いたしました。
パネルディスカッションのテーマは『ニューノーマル時代の流通小売業』です。
・流通小売業の現状とこれからの展望
・現状を乗り越えチャンスに変えるために小売・金融の各セクターで必要な変化とは何か
・そうした変化を実現するために役立ちそうなデータ活用やテクノロジー
この3点を中心に、ビジネスの現況や周辺で見られる変化、お二方の事業に関連して今後考えうるデータ活用の可能性について語っていただきました。
話題に上がったデータ活用のシーンや分析の使いどころについて、一つ一つ西内が見立てを語ったり、会場に突然マイクを回し他の受賞者の方も巻き込んだりと、比較的少人数の「研究会」ならではの雰囲気を醸成できたのではないでしょうか。
第二部 ~懇親会~
第一部終了後、懇親会の準備が整うまでの間は明日館スタッフの方の案内で本館見学をお楽しみいただきました。明日館はウェディングでの利用も可能な会場で、すぐそばの厨房でごお食事のご用意ができるのも魅力の一つ。第二部は「食堂」に場所を移し、コルドンブルーのシェフ自慢のメニューを召し上がっていただきました。
ニューノーマルを意識した懇親会は、お客様同士の間隔は広めに取らざるを得ない環境でしたが、それでも各テーブルで大いに盛り上がりました。私たちにとっても弊社とその製品について良くご存知のお客様から貴重なご意見をいただける滅多にない機会です。そこで「データビークルのサービス改善・事業成長に何が必要だと思うか」というテーマを設定し、ゲーム感覚の進行で皆様のご意見を集約したところ「データビークルがこれから3年間、本気で組むべきこと」が一つ決まりました。これについては文字通り本気で真摯に取り組み、毎年CDS認定サロンで経過報告をする方針です。
当日のアンケートの回答からは、楽しんでいただけた様子と弊社への期待がひしひしと感じられました。本サロンは継続的に開催していくため、今後より一層内容を充実させ、魅力的なイベントへと改善を加えていく所存です。
まずは今回受賞された皆様、おめでとうございます。ご多用中にも関わらずご参加くださったことに心から御礼申し上げます。来年も本研究会でお目にかかるのを楽しみにしております。そして本レポートの読者の中には、来年度受賞して仲間に加わる方もいらっしゃるでしょう。皆様のご期待に応えられるような企画をご用意してまいりますので、どうぞお楽しみに!
データビークルへのお問い合わせはこちらから